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Paddling Reports
 多摩川ダウンリバー; 御岳→小作取水堰 (東京、2007)
9月20日。

夏の暑さまだ冷めやぬ彼岸入り。 多摩川上流の御岳(ミタケ)から小作(オザク)の取水堰まで、およそ15kmのダウンリバーを楽しみました。

久しぶりのカヤックです。 7月、8月と「都心の水辺探訪クラブ」のEボートには乗りましたが、自分のカヤックを漕ぐのは何と6月30日多摩川最下流域ツーリング以来! 2ヵ月半ぶりのカヤッキングです。 それに御岳エリアを漕ぐことも何と学生時代以来だから10数年ぶりです。 川へのエントリーの場所や上陸地点など、「川馬鹿」を自称するダウンリバー・マニアのタケさんにメールでいろいろ教えていただきました。 サンクス、タケさん!

南武線と青梅線(共にJR)を乗り継いで多摩川上流へトリップ! 御岳駅で電車を降り、目の前の橋の上から川の様子を覗き込むと、オーマイガッ!

真っ白です、川の水が。 先日の大型台風の大増水はもう落ち着いて、水量そのものはほぼ平水らしいのですが、まだ山から泥水(?)の流入が止まらないらしく、粘土を溶かし込んだかのような、不穏な色です。 ウチの近所の多摩川中流域の流れも、これほどじゃないけれど白濁していて、「台風の後どこかの河川工事の泥でも流れ込んだのかなぁ」なんて思っていたのですが、さにあらず。 原因は源流部にあったようです。

しっかしひどい濁りだなぁ。。 6月上旬にこの上流で漕いだ時(「奥多摩カヌーフェスティバル」)は「ホントにココも多摩川なのっ!」と多摩川とは思えないほど透明で美しい水に感嘆したのにネッ。

川へのエントリーはタケさんに教えていただいたダムの放水口前。 そこで偶然にもインフレータブルカヤックを準備している方と出会いました。 「普段はシーカヤックの方が多いです」とおっしゃったのを証明するかのように、ナローブレードのツーリングパドルを使ってパドリング。 シーカヤックメインと言いつつ、御岳では何度も漕いでいるとの事で、貴重なアドバイスを色々いただきました。 ありがとう!

ウエットスーツを着込み(暑いから半袖短パンのスプリングタイプ。後に後悔)、カヤックを準備してイザ出発。 渓相はとても良いのだけれど、白い濁り水はやっぱり気持ち良くないなぁ。。(苦笑) 

幾つかの瀬を越えるとジャバジャバと水が入ってきます。

今時のダウンリバー用インフレータブルカヤックは、ビルジホールと呼ばれる水抜き穴が付いていて、艇内に入った水が自然に抜けるようになっているのですが、僕のカヤックにはその装備がありません。。(オプションとしてセルフビルドで穴を開けることは可能。) 

まぁ、この程度の水が溜まったところで、パドリングが重くなる以外には大して問題ないのでそのまま漕ぎ続けますが、たまに岸へ寄ってカヤックを裏返して水抜きしつつ漕ぎ下っていきます。

スタートして15分くらいたった頃かな、多分「鵜の瀬橋」を過ぎたあたりだと思うのだけど、沈(転覆)してしまいました!! うぅぅん、御岳の難所は下りきった後だったので、少々油断していたのかもしれません。 ちょっと落ち込みのようになっている瀬で、カヤックの後が波に「食われたかな?」と思った直後にちょうどお尻の下ぐらいにドスンと衝撃があって、その瞬間に岩の上に乗り上げてしまいました。 

不覚!

こうなるともう成すすべがありません。 カヤックはゆっくりと流れに対して横を向いてバランスを崩していきます(あぁぁ…)。 悪あがきして状況がさらに悪く(例えば岩にカヤックが張り付いたり…)なっては困るので、その段階で自分でカヤックから飛び降りました(こんな風にヒョイと簡単にカヤックから飛び出せちゃうのもインフレータブル艇の魅力)。 荷物をなくさないようにしてスターン(艇尾)にしがみつき、しばらく流されます…。 チャプチャプ。

右下の写真、曇っちゃって見難いでしょ。 コレ、流されつつ撮ったショットです。 僕ぐらいの「流され上手(?)」になると、沈脱後に流されながらカメラのシャッターが切れてしまいます!(笑) 

沈したの何年ぶりだろう。 僕の記憶の中の最も新しい沈は、シーカヤックの練習中。 でもこれはどこまで傾けたらカヤックが引っ繰り返るか、の実験中(?)だったので、はじめから沈するつもりだったのだけれど。。 今回みたいな流れの中での見事な沈は、10年以上していないはず。 久しぶりで血沸き肉踊る感じでした(笑)。

まぁ沈はチンで良いとして、流され、川岸に上陸するときに何度か脛を打ちました(痛ッ!)。 後で確認すると両足とも赤黒く痣になっています。 やっぱりダウンリバーの時は暑くても長ズボンのウエットスーツにするべきだったな、とチョと後悔。

□□□

気を取り直して下ります(笑)。

彼岸花、崖、玉石の浜や迫り来る木々、そして山間に架かる橋。 緑の中、宙を飛ぶ橋はなぜか美しく見えます。 有機的な自然と幾何学の対比だからでしょうか。 それとも自然がフラクタルであるがゆえに、幾何学形態との相性が良いのでしょうか。

山間を流れる快晴の川。 これで水さえ透明であってくれたら…とやっぱり思ってしまいます。 川がカーブを作るごとに1〜2級の瀬が現れました。 僕が沈した沢井付近より下流は複雑な流れはほとんど無い早瀬なので水量さえ十分なら楽しんで下ることができると思います。

二俣尾と釜の淵公園(青梅)の間にあったテトラポットの堰は、台風で流されていました。 そのテトラを見つけたのは下奥多摩橋(東青梅)下流の一帯です。 今後、水量や流れの状態如何によっては危険な障害物となる可能性もあるので注意が必要です。

流れ下っていると、ぴょんぴょんと小魚が跳ねる光景に何度も出会います。 日頃、こんな風に跳ねる魚といえばボラぐらいしか見ていないので、その小魚が何なのか分からなかったのですが、カヤックを降りるとその小魚がカヤックの中に入っていました。 

飛び込んできちゃったんだね(笑)。 うんうん、分かるよ。 毎日毎日流れに逆らって泳ぎ続け、先日の台風に耐え、今はまた白く濁った流れに耐え…、君だっていつもいつも自分で流れに逆らって泳ぐのでなく、カヤックで川を下ってみたかったんだろ。 …ウグイの子供みたいです。

御岳をスタートして3時間半。 小作の取水堰に着きました。 本当はこの堰をポーテージして、もう3kmくらい下流の羽村の取水堰まで行こうと思っていたのだけれど、疲れたからココまで。

カヤックをたたんで、小作駅から電車で帰りました。

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