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Paddling Reports
多摩川下流域ツーリング。ガス橋−大師橋 (神奈川、2007)
6月30日。 1月に漕いだ多摩川下流域を、今度はグラブナー仲間とグループツーリング。

「川崎」と言えば京浜工業地帯の代名詞みたいなものですネ。 そんな工業地帯の運河を、タンカーなどの大型船や漁船に細心の注意を払いつつカヤックで覗き見るのも楽しいのですが、多摩川からでもその一端を垣間見ることが出来ます。

写真は六郷橋と大師橋の間。 延々と葦原が続く、なかなかのんびりとした雰囲気の良い場所です。 この辺りからでも羽田を出発した飛行機が見えるのですが、その青々と茂る葦原の向こうに建つ工場を眺めることが出来ます。 生命感のある葦、干潟の風景と無機質な工場の対比は、なんとなく胸に迫るものがあって僕は好きです。


今回の参加者は・・・

まずは、グラブナー「アミーゴ」で向い風もものともしないパワフルなパドリングを身上とするN木さん。 アミーゴは2人艇ですが1人で漕ぐ時は前後を逆にすると座席の位置が中央付近になるという、便利カヤックです。

グラブナー アミーゴ

次いで、グラブナーの新艇「ホリデー2−1」のN田さん。 ホリデー2−1は2人艇ながら、バックレスト(背もたれ)の位置を中央にセットすることで1人で漕ぐ時は艇の中央に座り、違和感をなく漕ぐことができると言う、コロンブスの卵とも言うべきアイディア・カヤック。 3人目は10数年乗り続けているグラブナー「ホリデーES(だったかな?)」で参加の、我らがDIYマスター、TOYOさん。 こちらも2人艇ですが、TOYOさんは普通にスターン(後ろ)の席に座って一人で漕ぎます。
そして僕のカヤックは昨年秋以来、およそ半年振りの出動となるグラブナー「ホリデーA3」。 今回はウチのカミサンも参加(生涯パドリング通算5回目!)したので、3人艇をチョイス。 しかも波をかぶったりパドルを滴る水が艇内に入るのを防ぐべくスプレーデッキを装着。 波がなくとも風の強い日は飛沫が増えるのでスプレーデッキがあると便利です。 

ちなみに、N木さんは「水の上は気持ち良いから一緒に行こう」と奥様にお声をかけたそうですが、「こんな暑い日にそんなのイヤよ!」と一蹴されたらしいことは、ここだけの秘密です(笑、失礼!)。

日頃の行いのおかげで(?)梅雨の合間に天気も回復。 下流からの風がやや気になりますがとりあえずスタート。 「ま、何とかなるでしょう」と、この時はまだノンキ。 総勢5人、4艇のグラブナー船団(?)のスタートです。

スタート地点は多摩川下流のガス橋下から。 このちょっと上流に丸子橋、そして調布取水堰があります。 今回のツアーは、この取水堰(小さなダム)より下流なので全域が汽水域となります。

スタートは11:00。 当然下流に向かって漕ぎ進めるのですが、思いのほか向い風が強くてなかなかペースが上がりません。 それぞれ釣竿を持参して「万が一」に備えてところどころルアーをキャストしますが、キャストしてリトリーブしている間に風で上流にどんどん押し戻されると言う、「ホントに川下りか?」と嘆きたい状況(苦笑)。 釣りはもちろん、パドリングそのものもままなりません(困)。

それでも2人で漕ぐ僕らの「ホリデーA3」は比較的順調に漕ぎ進みます。 やっぱり風の日は2人艇に限ります(笑)。 釣りのときも写真のときも、どちらか1人が操船できるので無闇に流されることがないのはありがたいです。 もちろんパドリングスピードそのものも、1人乗りに比べればアドバンテージがあります。

カヤックのバウ・スターンとも大きく反り上がることでスプレー(水飛沫)を抑えるデザインが、N木さんが漕ぐ「アミーゴ」です。 その反りあがった部分が風の抵抗を受けやすく、また反り上がっているがゆえに水長線(水に接する部分)が短く、直進性よりも回転性に勝るのがアミーゴの特徴なのですが、それをものともせずN木さんはガシガシと漕いで行きます。 さすがベテラン。 こういうのはパドリングの基礎が出来ていてこそです!

パドリングよりも釣りに重きを置いていた(?)のがN田さん、TOYOさんコンビ。 先行したN木さんと僕らは、休憩中に「あの2人なかなか来ないネェ」「ひょっとして爆釣?」「いやいやどちらかが沈してるんじゃないの(笑)」などと無駄話に興じていたのは言うまでもありません。(笑)

結局、ゴール地点の大師橋まで全員がゴールしたのは、スタートからおよそ6時間後の午後5時くらいでした。 僕の目算では2時間程のパドリングコースなので、当日の向い風・向い波の状況が想像できますね。

ちなみに当日の潮の状況(羽田)は、干潮時が11:19。 満潮時は18:35。 さらに大潮でした。 つまりこの日は午後3時の前後1時間くらいがもっとも潮の流れが大きくなる時間帯だったのですが、そのこともパドリングには悪影響となったわけです。


大潮ってことは、満ち潮に逆らって漕ぐのは大変だとしても、釣りには良い傾向な訳です。 それで釣りの方はどうなったかと言うと、・・・結局どうにもなりませんでした(笑)。

特にツアー後半は潮の動きも早くなり、それに伴って川のそこここでボラが飛び跳ね続けていました。 はっきり言って魚ッ気有り! カミサンなぞは手の届きそうな、すぐそばでボラの豪快なジャンプを見ては「イルカショーみたい!」なんて叫んでいます(笑)。 それでも問題はやはり「風」。 少なくともカヤックから釣りが出来るような状況ではありませんでした。 残念。

ちなみに僕が準備した釣り道具は、ダイワのパックロッドとシマノのリール、そしてカナダのバスプロショップで買ったパーチ用グラブのアソートセット。 ぅぅぅむ、「弱気度指数93%」ぐらいのタックルです(笑)。 先日の桧原湖釣行の、「2日間を通してポッパーオンリー」なんていうのが嘘のようです(笑)。 ま、ケース・バイ・ケースということで。。。

風が強くて釣りにならないから、後半はなんちゃってトローリングです。 ドラグを緩々にしてからロッドをベストにはさんでパドリング。(首絞められないように気をつけて!!) 「万が一」ヒットしたり、ネガカリしたらドラグから糸が出るのでロッドに持ち替えて対処します。 ドラグ緩々にしておいて、魚が掛かったらスプールに人差し指を当ててテンションを加える、というテクニックが出来ると便利です。 ダイレクトリールの親指ドラグと同じで、スピニングリールは人差し指ドラグ!


今回のツーリングは参加者全員が公共交通機関のみを利用するという、かなりエコなカヤックツーリングでした。 もちろん、いくらコンパクトになるとはいえたたんだカヤックは一般的な手荷物に比べれば大荷物であることは否めません。 それを持って、転がして、電車を乗り継ぎ川へ出て、帰りも電車に乗って・・・というのは正直しんどいです。

でもね、たまにはそんなのも良いんじゃない。 荷物を厳選して、コンパクトなパッキングを心がけて、電車でGO! カヤッキング、カヌーイングはエコな遊びです。

 

(*N田さんがカヤックを運んでいたのは「エクラ、ビーチローリー」。これ、大量の荷物運べるし椅子にもなるしかなり便利そう!)

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