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 パドルフリークス的「How to」
陸上でのトランスポーテーションについて。 公共交通機関を使った移動の現実は?

インフレータブルカヤック(カヌー)は、いわゆるリジット(一体成型)タイプのカヤックにくらべると小さく折畳めることが出来て、持ち運びや保管が楽だと言われています。

もちろんその通りなのですが、その比較はあくまでもリジットタイプのボート(カヤック、カヌー)と比べてのことなので、それ以外の、身の回りにある一般的な荷物に比べたらはるかに大きくて重いものです(笑!)。

それに、これからこの遊びをはじめようと考えていらっしゃる方は、ひょっとしたら艇本体以外に必要なものにまで考えが及んでいない場合があるかもしれません。 つまりカヤック(カヌー)をするにはそれ以外に最低、パドルとP.F.D.(パーソナル・フローティング・ディバイス。いわゆるライフジャケット)が必要となります。 季節や遊ぶエリアによっては専用のウェアも必要かもしれませんし、着替えもあったほうが安心かも。

ネッ、結構大荷物になりそうな予感がしませんか?(笑) そこで以下に僕が実際に公共交通機関を利用してパドリングに出かける際のパッキング例をご紹介します。 よろしかったら参考にしてみてください。


「グラブナー、ソロA1」 でリバーランニング

夏、水飛沫を上げてダウンリバーにチャレンジするのは本当に楽しいですよね! そんな時、僕はソロA1を持って川の上流域を目指します。

カヤックの収納バッグは、米国NRS社のIK Bag(残念ながら国内では売っていません)。 このバッグは日本からメールオーダーで購入したのですが、定価 US$ 50 に対し、送料も US$ 50 でした(苦笑)。 このシッピングコストもメールオーダーの悩みどころです。

サイズはL65 x W57.5 x D27.5 cmで、この中にカヤック本体、スプレーデッキ、P.F.D.、パドル(200cm、4ピース)、グローブ、ブーツ、雑巾、ポンプ、ウエットスーツが入ります。 このバッグは両サイドと上部がメッシュになっているので中に湿気がこもりません。

それ以外の着替えやお弁当・水筒などは、シアトルスポーツ社の簡易防水バッグ「ボートトート」に入れていきます。 着替えの有無や量、他の荷物の多少によって全体の荷物量が増減しますが、重量が重いときは釣具量販店で購入した車輪付キャリアに収納バッグを載せて転がしながら移動します。

そうそう、ダウンリバーの時はヘルメットも忘れずに!

「グラブナー、ホリデーA3」 でのんびりツーリング

ホリデーA3は3人乗りカヤックです。 カミサンと2人で漕ぐ時や、初心者を(無理やり?、笑)パドリングに連れ出す時はこのツーリングカヤックを使います。

収納バッグとして利用しているのは、モンベル社のフォールディングカヤック用「キャリングパック(140L)」です。 サイズは 95 x 45 x 40 cm で、この中にはカヤック本体、スプレーデッキ、ポンプ、パドル2本(220cm、4ピース)、グローブ、ブーツ、雑巾などを収納しています。

このバッグはしっかりしたショルダーストラップが用意してあって、担ぐことも可能ですが、僕は無理せず車輪付キャリアーに固定して転がして移動しています。

背中に背負っているのは、モンベルの「メッシュバッグ」で、この中にP.F.D.や着替え、お弁当などを入れています。

実際のツーリングの際は、このメッシュバッグと防水バッグを組み合わせて荷物のパッキングをすると使いやすいです。

「グラブナー、アミーゴ」 でのんびりツーリング

写真はグラブナー、アミーゴを背負っているN木さんです。

バッグはグラブナー社のコンフォートリュックサック(右の写真・上)で、収納サイズは、80 x 40 x 31 cmです。

中には、カヤック本体とP.F.D.、着替えなどをオール・イン・ワンで入れているようでした。

この収納ザック、ストラップもしっかりしていて使い勝手は非常に良さそうなのですが、価格が高いことが少々ネックです。

同じ、グラブナーの純正でもっと安価な収納ザック(右の写真・下)もあります。 実際に担いで歩くことが少ない方や、車輪付キャリアなどに乗せて運搬するのであればコチラで十分かも。

「グモテックス、ヘリオス380」 でカヤックフィッシング

この収納バッグもソロA1用に使っている IK Bag と同様、日本では購入できないものなのですが、僕はカナダを訪れた際、 Mountain Equipment Coop直営店で購入してきました。 Hooligan Gear Deluxe Canoe Pack フレームこそ入っていませんが、非常に背負いやすく、重宝しています。 正確なサイズは分かりませんが容量は最大100Lです。

写真を良く見るとお分かりいただけますが、両サイドにパドルを固定できるようになっています。

このバッグには、普段、グモテックス・ヘリオス380でカヤックフィッシングをする時の移動用としています。 中にはカヤック本体、フットポンプはじめ、P.F.D.やジャケット、アルミケースに入れた4ピースのフライロッドなどほぼ一式を詰め込むことが出来ます。

収納力はかなり大きいのですが、詰め込みすぎると重たくなりすぎるので、そんな時はもちろんここでも車輪付キャスターの出番です(笑)。


ひょっとしたらこのコンテンツは期待外れに思う方が多いかもしれません。 トランスポーテーション(移動・運送)手段のハウ・ツゥと言いながら、内容は収納バッグについての記述に終始していますから。。 多くの人は陸上の移動手段を自動車(自家用車)に頼るのでしょうから、その場合はボート類の収納ザックはなんでも良いのかもしれません。 

ただし、公共交通機関を利用してパドリングを楽しもうとすると、ちょっと様子が変わってきます。 実際に経験がない方は、大き目のバッグに必要な道具を全て入れておけば良いだろう、と考えるかもしれませんが、ちょっと違うんだな。

自分で荷物を輸送する際、当たり前ですが、注意しなければいけないのは収納バッグの大きさです。 ボート(カヤック、カヌー)の収納サイズぎりぎりではポンプやP.F.D.など必要最低限の付属品すら一緒にパッキングできません。 だからといって大きすぎるバッグでは、荷物を詰め込んでもダブダブスカスカで持ち運びにくく、また大きすぎるバックに欲張って詰めすぎると、重すぎて運べないなんてことにも成り得ます。

そう考えると、バッグの大きさはボートの収納サイズギリギリでも、また大きすぎても使いにくいと言うことになります。 ボートの収納サイズ+付属備品を少々の余裕を持って収納できるサイズ、がベター。 さらにバックパックと同じく、クッションのしっかりした微調節可能なストラップ類(ショルダー、チェスト、ウエスト)が設けられていると、より運搬が楽になります。

と、まぁ言葉では理想に近いもののイメージは掴めるのですが、市場に出回っているバッグの中からコレに当てはまるものを探すのは結構難しかったりします。 もちろんボートによっては購入時に収納バッグが付属品となっているものもあります。 それがピッタリ上記の条件にぴったりと合えばよいのですが、なかなかそう上手くいかない場合もあるようです。 (繰り返しますが、自動車での運搬なら収納バッグにそれほどシビアになる必要はありません。)

僕自身、上に紹介している3つのバッグのほかにも色々試しました。 トートバッグ型のものも、巨大なバックパック型の防水バッグも今は押入れでコヤシになっています(苦笑)。 もちろんそれらに製品としての問題があるわけではなく、僕の使い方に合わないという事ですが。。

幾つか使ってみての感想ではありますが、ボートの収納サイズ如何に関わらず、今のところモンベルのフォールディングカヤック用収納ザックが一番汎用性があるように感じています。 ラインナップも容量にあわせて数種類あるし、ストラップやショルダークッションが非常に使いやすい割りに、バッグ自体をコンパクトにたたむことも可能です。 また、何より国内メーカーなので購入しやすさの点でも有利だと思います。

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もう一つ、最後にキャリアについて。

さんざんバッグについて書いていますが、僕は良く車輪付キャリアも利用します。 サマーシーズンなどで荷物が少ない場合は収納バッグを担いで身軽に出かけてしまいますが、荷物が多い時は無理せずキャリアに乗せて転がして歩きます。

収納バッグにボート等をパッキングした時の重さがどれくらいになると思いますか? 

僕がグラブナー、ソロA1を使ってダウンリバーをする時の装備を例にとると・・・ 

・カヤック重量 ・・・ 約12kg (Grabner, Solo A1)
・収納バッグ重量 ・・・ 約 2kg (NRS, IK Bag)
・パドル重量 ・・・ 約 1kg (MEC, 200cm, 4 piece)
・ポンプ重量 ・・・ 約 1kg (Grabner, Air pump)

と、コレだけでおよそ16kgになります。 さらにP.F.D.は必須ですし、お弁当や水筒、着替えも必要となるかもしれません。 上の例はダウンリバー用の一人乗りカヤックの場合ですが、もし二人乗りカヤックの場合は大体重量が15〜20kg程度になります。

どうですか、無理して担ぐ気持ちは失せるでしょう(笑)。 

僕が使っているのは某釣具量販店で¥2000ほどで購入した安価な物ですが、とても重宝しています。 購入のポイントはなるべく大きなキャリアを選ぶことです。 特に車輪同士の幅がなるべく広い方が転がしている時に安定します。 荷物を載せる部分が大きいことも使いやすい条件の一つですが、それよりも車輪の間隔が広いことを優先させた方が結果的に使いやすいと思います。 収納ザックは最低でも10kg以上の荷物になるので、キャリアに固定しても左右にバランスを崩しやすいものです。 車輪の間隔が広い方がより左右のバランスをとりやすいことがごイメージしていただけるかと思います。 

右の写真は2007年夏に多摩川最下流域をのんびりとツーリングした時のものです。 左に写っている大型のキャリアは「エクラ、ビーチローリー」で、空気チューブを採用した車輪が付いていて、重い荷物を載せていても、悪路であっても非常に転がしやすいです。 さらに荷物を下ろせばキャリアが椅子にもなると言う優れもの。 運搬道具としては非常に扱いやすいものです。

唯一の難点は大きすぎること(笑)。 一般的な電車の自動改札では通れないことも間々あるようです(残念)。 とは言え、公共交通機関を使った移動でなくとも、自動車で普通にフィールドへ出かけ、駐車スペースから水辺までの道具の運搬といった使い方にはベターだと思います。

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長々とお付き合いありがとうございました。 

さぁ皆さん、ガソリン代も高騰し続けています。 たまには電車に乗って苦労しながら(?)パドリング、してみませんか!(笑)


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